社会人になって20代は「修行」の時期。自分では努力しているつもりでも上司から「やってない(仕事をしてない)」「成長してない」と注意されることもあるでしょう。
そんなとき、何が足りなくて、何をすれば良いのか? 今回は“対処法”をテーマにしてみました。
やってないと言われる理由
自分ではどうしようもないケース(事務編)
事務の仕事は、上司の目に入らないものが多いです。
上司は、あなたが処理した件数で、「仕事をしてる・してない」の判断するわけですが、もともとシステムが崩壊してる会社の場合、処理数に限界があるわけです。
システムの崩壊とは、文字とおりコンピューターのシステムエラーの場合(使えないシステムを使わざるをえない)もあるし、本社の決済がなかなかでない理由で遅延が発生、倉庫担当などの怠慢で荷物が納期に届かないことも。
自分ではどうしよもない理由のせいで、仕事が進んでないのに、上司はあなたが仕事をしてないという一言で片付けようとしてるわけです。
会社にもよりますが、状況を説明しても、システム自体を理解してない上司も多く、オワコンとしか言いようがないケースもあります。
この場合は、転職するかはさておき、少なくとも「自分のせいではない」と心のなかでとなえることが大事です。
じゃないと、周囲の洗脳に負けて、本当に自分が仕事をしてないからだと思い込んでしまいます。
少しでも効率的に仕事ができるように、早見表とか作業表を作ったりして工夫してる、頑張りやさんに多いです。
やってるのに評価されない(企画系)
ミスなくやってるのに評価されない。むしろ、「仕事してない」といつも言われる人(企画系)は、力の使い方を間違えてるかもしれません。
無意識に、平均点(70~80点)を目指してませんか?
自分が得意じゃないものには時間や労力がかかります。がんばって仕上げたのだから、褒められることはあっても、怒られるとは想像もしないはずです。
人間の脳は過去の記憶に支配され、自分が見たいように世界を見るようにできてます。
もし上司があなたに「仕事をやってない」というレッテルをはってるなら、平均点レベルの仕事では、あなたへの評価は変わりません。
企画系の場合は、不得意なものは60点ぐらい、得意なもので120点取る気持ちで仕事をしたほうが良いです。
一度レッテルをはられると60点も、70点も、80点も同じです。
120点を1回でもとると、上司のあなたの見る目が変わります。
ここぞという所で力をだすには、自分が不得意なものに、できるだけ力を使わないことが大事です。アウトソーシングも視野に入れつつ、自分の武器を磨くのが得策です。
「やったつもり」になってないか?
入社したばかりのときは、研修があり上司も丁寧に指導してくれます。教えられる側のアナタも教わったことをノートや手帳にメモしていたことでしょう。
月日がたち業務に慣れてくると気の緩みが生じます。教わったことが抜けていても大きなミスにならない、もしくは誰かが影でフォローしてくれることがあります。
上司も「ゆとり世代」に対して扱いが慎重になりがちです。注意の仕方にまで気を回すくらいなら、自分でフォローしたほうが安全だし早いという考え方の人もいます。
本来であればビシビシ鍛えあげてくれる上司が理想なのですがそういう人ばかりではありません。その間も研修や実務を通してスキルアップしないといけないのですが、なあなあで進んでくると、「自分はちゃんど出来ている」と勘違いする人がでてきます。
直属の上司でないにしても、「入社◯年目で、こんなもんか」と注意する人もでてきます。もしアナタがそうい環境にいる場合は、教わったこと、業務内容を見なおしてください。
資料はとってあるはずです。大事な部分にはマーカーをひいて、読むだけでなくてノートにまとめて何度も見直し習慣をつけましょう。
1度読んだ・聞いたぐらいでは頭に残りませんし、いざというときに知識が使い物になりません。【今まで大丈夫だったのだから、これからも大丈夫】という考え方で仕事をしてきたツケを払う時期になったのだと考えなければなりません。
ミスを怖がっていないか?
ここまでやれば十分! と自分で勝手に線引していると
いつも同じゾーンにとどまるようになってしまい「成長してない」と見られる可能性が高くなります。
仕事でミスして上司に叱られるのは、気持ちが良いものではありません。「どうしたら怒られずに済むか?」「どうしたら無難に仕事を済ませることができるのか?」
こういう考え方をしている人は上司からみて「成長してない」と見られがちです。
時にはリスクをとりながら仕事をまとめてくる。そういう姿に「部下の成長」を感じる人は多いのです。
「言われた通りやってると!!!」と怒りたくなるかもしれませんが、与えれたた仕事をただこなすだけでは物足りなく感じられる時期が来ることを知っておいて損はありません。
上司が部下に何度も注意していることをミスされれば怒りたくもなるでしょうが、そうではなくてリスクを計算したうえでの失敗は「成長してない」と感じさせるものではありません。
※あらかじめリスクを上司に報告しておくことは必要。
素直さが足りないのでは?
教わったことを素直に実践できていないと、「成長してないね」と感じられるかもしれません。そこには2つのパターンがあります。
その1:自分では実践しているつもりでも、ヌケが生じて出来ていなかった。
その2:教えてもらったことが、自分では納得できずに実践していなかった。
その1の対処法は前述しました。【「やったつもり」になってないか?】をご覧ください。
その2に関しては【素直さが足りない】【自己中】であると上司に思われている可能性が高いです。もちろん理にかなわない命令や指示は無視しても良いでしょうし、それが続くならば別の対策を講じる必要があります。
そうではなくて、許容範囲の内容を言われたときの話です。
「この人(上司)と自分は違う」「今はそんな時代じゃないんだ」と思ってないでしょうか?それがアナタの成長を邪魔しているかもしれません。
「上司が教祖で、アナタが信者」とは言いませんが、時には信じてみることもアナタの成長のきっかけになるかもしれません。
仕事とは何かを勘違いしてないか?
アナタにとっての「仕事」とは何でしょうか?もし上司の考える「仕事」とアナタのイメージがズレていると「成長してないな」と思われるかもしれません。
上司に報告するのが「仕事」だと勘違いしている人に多い傾向です。報告書だけは立派なのに、先方からクレームがきていたり数字が伸びていなかったり。
「お客様さま」の利益にために働かなくてはならないのに、上司の顔色うかがいばかりに気を取られてる人はこのタイプです。実力よりも自分を大きく見せようとする人に多い傾向です。
何もしてないのに、あたかも自分の手柄のように上司に報告するのですが、だいたいバレているので注意してください。
まとめ
たしかに、やってるのに「やってない」「努力してない」と言われたらムカツとくるでしょう。
でも「指摘してくれる人がいるだけありがたいこと」という気持ちで、一度受け入れてみるのも一つの手ではないでしょうか?
仮に自分の部下だとしても「注意する」というのは嫌なことです。
嫌われることをして何の特になるというのでしょうか? ろくに指導もしない人が大勢いるなかで、良き人に出会えたと感謝してみる謙虚な姿勢こそ、次なる高みにアナタを向かわせることでしょう。
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